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黒いiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。
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春日は正門横で徳川を待っていた。
さくらさんは兄貴みたいな感じで、一緒にうまくやれてると思う。からかわれているのも愛情表現だし。でも、今回はなんだか様子が変だ…。にしても、徳川さんはベテラン刑事なんだよなぁ。新人の僕にいらいらしたりしないだろうか。
「よう、新人。誰か待ってるのか?」

+ + + + + + + + + +
春日がぎょっとして振り向くと、徳川がニヤニヤしながら見上げている。
「あ、はい!徳川さんを待ってました」
「俺のことは『徳さん』と呼びな」
まいったなぁ。さくらさん、どうして『徳さん』って呼んじゃだめなんですか…。
徳川は春日の胸をとんと叩き、
「返事はどうした」
「はい!」
「はい。で?」
「はい!分かりました!」
「お前、誰に言ってんだ?」
「徳川さんにです」
「徳・が・わ・さ・ん~?」
だめだー。だめです、さくらさん。僕がベテランの徳川さんに逆らえるわけがありません。
「徳さん」
「声がちっさーい!」
「徳さん!」
「よっしゃー、新人。これで俺たちはチームだ」
徳川は満面の笑みを浮かべながら、春日の背中を強く叩いた。
「俺がニックネームをつけてやるぞ」
げ、『東大』とかつけられたら最低だ。勘弁してくれー。
「大学の時は、友達から…」
「春日だから、トゥースだ!よし決まった!マカロニ、テキサス、やっぱり片仮名四文字がいい。いくぞ、トゥース!」
徳川が走り出した。ついていく春日。
「徳川さん、どうして走るんですか?」
「刑事ってなぁ、走るもんなんだよ」
守衛所の前でさくらがそんな二人を見て微笑んでいる。
「徳さんに好かれちゃったみたいだな」
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