にほんブログ村
「やなこった。なんで、お前の願いを聞く必要がある」
「お父さんから、あなたは生に執着していると聞いてる」
「ああ。この世は楽しいからな。それがどうした」
ジーニーが左胸に手を当てて、不可解な顔をした。
「何かしたのか?」
「さっき、パンチを打ったときに、あなたの体に虫を入れさせてもらった」
「虫!?」
「そいつが、あなたの心臓をゆっくりと食べている」
「ふざけるな!」
「俺のお父さんを誰だと思ってる」
「サトル…」
「お父さんから、あなたは生に執着していると聞いてる」
「ああ。この世は楽しいからな。それがどうした」
ジーニーが左胸に手を当てて、不可解な顔をした。
「何かしたのか?」
「さっき、パンチを打ったときに、あなたの体に虫を入れさせてもらった」
「虫!?」
「そいつが、あなたの心臓をゆっくりと食べている」
「ふざけるな!」
「俺のお父さんを誰だと思ってる」
「サトル…」
+ + + + + + + + + +
「病院には行かない方がいい。その虫は父が作ったサイボーグだ。下手に取り除こうとすれば、爆発する」
「心臓を爆発するのか!」
「そんな可愛い爆発じゃない」
アキラがニヤリと笑った。
「分かった、分かった。俺の負けだ。願いを言え。聞いてやるから、その虫を取ってくれ」
「だから取り外そうとすれば、爆発する」
「…」
「その虫があなたの心臓を食べるのを止める方法がある」
「どうする?」
「餌だよ。餌をやれば、あなたのまずい心臓を食べたりしない」
「どうやって餌をやるんだ」
「注射だよ」
九郎がポケットから注射器を取り出した。
「分かった。さっさとやってくれ」
「じゃあ、胸に注射するから」
ジーニーは服を脱いで上半身裸になった。九郎はその左胸に注射器を突き刺して、抜いた。ジーニーは一瞬うめき声を上げ、それは安堵のため息に変わった。九郎は持っていた注射器を捨てて、別の注射器をポケットから取り出した。
「何だ、それ?」
「だから、餌だよ。これで1年はもつ。毎年、1本送ってやるよ」
「ま、まさかさっきの注射…」
「虫だよ」
ジーニーは大声で笑い出した。
「さすがサトルの息子だ。お前、傑作だよ。さっさとやってくれ」
ジーニーは再度注射を受け、服を着ながらアキラに聞いた。
「願い事は何だ?」
アキラはスミレを呼んだ。
「この子を連れて行って、覚醒するまで面倒を見てあげて欲しい」
「なるほど。奴等はターゲットを間違えているのか」
---------------------------------------
つぶやいてます。Twitter @inomama2
私が書いてるブログです。よろしく!
・愛のままに我がままにブログ
映画等気ままに書いてるメイン・ブログです。
・『シャッフル』
自作の長編小説です。漆黒のiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。
・『レボリューション・ファイアワークス』
自作のSF小説です。奴隷階級のハナビが助けた少年はパイロキネシスを持っていた…。
・『レッツ・ダンス』
自作のフィギュアスケート小説です。ロシア・オリンピック、高橋大選手の金メダルの演技に会場全体が沸く…。
・『雛菊の剣』
自作の学園小説です。豊高の不良たちに絡まれる雛菊と陽子。雛菊は顔を見せぬ青年に救われる。屋上に残された白骨死体。彼の目的は…。
・運動ダイエット
Wii Fit Plusを使ってのダイエットをまとめています。成果出てます!
・Wii Fit ダイエット ブログ
Wii Fit Plusを使ってのダイエットの日々の記録です。
・楽天ポイントを貯めよう
楽天ポイントの獲得履歴とお得情報。
・株式投資入門
趣味でやってる株式投資の経験からこれから始めようという人に向けて書きました。
・株式投資ブログ
趣味でやってる株式投資の日々の取引状況です。
PR
この記事にコメントする