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黒いiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。
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帝都大学ロック研究会の部屋。モニターにはスミレを抱きしめているアキラ。春日がリョウにアキラのことを聞いている。
「あ、でも、桜さんは彼のことをキヨシって呼んでなかった」
「アキラですか」
「そ、そう、アキラ君って」
「清は名字です。彼は、清アキラ。我が校随一の天才」
「天才ですか」
春日がちょっとバカにしたような笑みを浮かべる。リョウはニヤリとする。
「うちの大学が飛び入学を取り入れているのを知ってますか?」
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パブのカウンターでウイスキーをストレートで飲んでいるアキラ。空になっているチェストウォーターのグラスを後ろから女性の手が取り上げる。アキラが振り返ると、笑顔が可愛い中肉中背のすらっとした20代前半の女性が立っている。
「学生くん、入れる?」
「ああ、頼む」
This is a damn world.
The hatred and sadness flooded.
There is no new world.
I must live in this damn world.
I fly into a rage.
I will fight with my rage.
I am a monster.
You will fight with your love.
You're God's children.

歌い終わったスミレを、スタンディングオベーションが迎える。スミレは客の上に広がる青空を見ている。湧き上がるアンコール。スピードが短いフレーズ演奏すると、大きな歓声が起きる。アンコールが繰り替えされる中、スミレはじっと青空を見ている。
スミレがアカベラで歌い始めた。

This is a damn world.
The hatred and sadness flooded.
There is no new world.
I must live in this damn world.
I fly into a rage.

スミレが拳を突き上げると同時に、三人が演奏を始める。強く、激しく、何者にも負けない鋼の意志を持って。
スミレとスピードのストリング対決が続いている。
「聞いていると、興奮してきませんか?」
「ええ。ギターとか詳しくはないのですが、なんだか、こう、拳を握り締めたくなってきます」
「スピードが自分に欠けていたものを手に入れたからですよ」
「欠けていたもの?」
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