忍者ブログ
黒いiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。
[8] [9] [10] [11] [12] [13] [14]
スポンサードリンク


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「いいですよ」
さくらはツヨシにそう答えると、いらいらしている春日を尻目に、研究室をゆっくりと見回し始めた。
「お一人でおられることが多いんですか?」
ツヨシがさくらをじろっとにらみつける。
PR
ツヨシはとても不快だった。なんなんだ、この刑事たちは。家で死んだんだから、俺関係ないだろうが。別にタカシと仲いいわけでもないし。なめてんのかよ。特に若い方の刑事だ。何嬉しそうな顔してやがんだ。練成しちゃうぞ。
「おい、メールだぞ」
ツヨシの携帯からアニメ声のメール着信音が流れる。
聖都大学 工学部

正門前で看板を見ているさくら。
「また、ここに来ることになるとはな…」
さくらの横に小柄で若い刑事がいる。刑事になり立てらしく、全てのことが楽しい子犬のように目を輝かせている。
タカシの住んでいたマンションの前にパトカーが止めてあり、夜中だというのに人垣が出来ている。
マンションから刑事が出てきた。長身で色白、涼しげな顔をしている。何を見てきたのだろう、大きな目が納得がいかないとつぶやいている。
「おい、さくら」
少しでも涼しいところを見つけようとさまよっている猫。深夜の道に人気はなく、聞こえてくるのは、暑い空気を街に充満させるエアコンの音。猫が恨めしげにエアコンを見つめる。ひげをピクリとさせて振り返ると、タカシがいる。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
愛のままに我がままに
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
フリーエリア
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 『シャッフル』 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]