水谷がアキラに質問をした。
「聖都大学に入ったら、何をしたいのかね？」
「勉強」
鳩が豆鉄砲をくらったような水谷の顔を見て、森本が噴き出す。森本を睨む水谷。
「何を勉強したいの」
「まあ、色々と」
怒りに赤くなっていく水谷。森本と松田が必死で笑いをこらえている。
「勉強の目的は」
「神の意志を知りたい」

皆がキツネにつままれたかのような顔をしている中、今まで居眠りしているかのように目を閉じていた川西が嬉しそうに目を開く。
「人工知能を研究している川西です。神の意志というのは、哲学的な意味のものですか」
「違う。力の真実を知りたい。真実には必ず神の意志がある」
「面白い。それを知ってどうする」
「強くなる」
「人工知能の中に真実はあると思いますか」
「ある。それも知りたい。でも、その前にやりたいことがある」
「やりたいこととは」
「ベガサスを試してみたい」
皆が、退屈そうにしていた矢島を見る。
「世界最速スパコンのペガサスはおもちゃじゃない。天才君だからって、何でもできると思わない方がいいよ」
「俺は天才じゃない」
矢島はアキラの言うことを聞こうともせずに、「ペガサスにとって人は皆凡人だ。どんな天才でもペガサスには勝てないからな」
「それを試したいんだ。ペガサスを使えばより早く真実にたどりつけるのか」
「君、おかしいんじゃないか。中学生で満点取って天狗になっているようだけど、そんなの君だけじゃないんだよ。そこにいる清水先生も満点で中学卒業とともに飛び入学している」
矢島の視線の先に美しい女性がいた。まだ若く20代前後のようだ。長い黒髪が艶やかに輝いている。真っ白な胸元ギャザーシャツにスミレ色のパンツスーツ。バストもヒップもそれなりにボリュームがありながら全体に引き締まった体。脚が長く、座っているので分かりにくいが、身長は190cm近くありそうだ。
「そいつにできたことだから、俺にもできると思った」
「そいつ!?清水先生だ。清水先生と呼びなさい」
「何も教わってないんだから、先生と呼ぶ必要はない」
睨みあうアキラと清水。
「きよしアキラ…」清水は小さくつぶやき、何事かに気付いてはっとして突然立ち上がった。アキラを見降ろしながらまっすぐに腕を伸ばして指さして、凛とした声を発した。「このカス！」
「カスはお前だ」

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

つぶやいてます。Twitter @inomama2

私が書いてるブログです。よろしく！

・愛のままに我がままにブログ
　映画等気ままに書いてるメイン・ブログです。

・『シャッフル』
　自作の小説です。漆黒のiPodから始まった事件はどこへ向かうのか…。

・『レボリューション・ファイアワークス』
　自作の小説です。奴隷階級のハナビが助けた少年はパイロキネシスを持っていた…。

・『レッツ・ダンス』
　自作の小説です。ロシア・オリンピック、高橋大選手の金メダルの演技に会場全体が沸く…。

・運動ダイエット
　Wii Fit Plusを使ってのダイエットをまとめています。成果出てます！

・Wii Fit ダイエット ブログ
　Wii Fit Plusを使ってのダイエットの日々の記録です。

・楽天ポイントを貯めよう
　楽天ポイントの獲得履歴とお得情報。

・株式投資入門
　趣味でやってる株式投資の経験からこれから始めようという人に向けて書きました。

・株式投資ブログ
　趣味でやってる株式投資の日々の取引状況です。