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さくらは、取り出したメモをしばらく見てから、春日に渡した。
「『酔ってた』ですか?」
「それは俺が書いたやつだ。遠藤タカシが書いたメモの跡があるだろ」
「あ、ああ、これですね」
春日の顔が新しいおもちゃを見つけた子供のように一気に明るくなった。
「『酔ってた』ですか?」
「それは俺が書いたやつだ。遠藤タカシが書いたメモの跡があるだろ」
「あ、ああ、これですね」
春日の顔が新しいおもちゃを見つけた子供のように一気に明るくなった。
+ + + + + + + + + +
「探偵ドラマみたいですね」
「何、嬉しそうにしてんだ。それ、何か分かるか?」
「伊田かな…人の名前ですかね」
「多分な」
「グリセリン…あと…汚い字だな…」
春日は難しい顔をしながら、指で空中に字を書いてみる。さくらはそんな春日の様子を楽しそうに見ている。
「あ、わかった。硝酸と硫酸ですね、多分。グリセリンに硝酸と硫酸、ニトロの原料ですよ」
「そうなんだ。さすが東大出身」
「やめてくださいよ」
「で、最初の『伊田』は?」
「さあ、それは分かりません」
「人の名前かもな。さっきの教授にでも聞いて来い」
「草刈ツヨシさんじゃなくて、教授にですか」
「そうだ。あのオタッピーは胡散臭いから、やめとけ。教授の方は悪いことが出来ない人だ」
「じゃ、行ってきます」
「おい、待て」
「何ですか?」
「頭くしゃくしゃだぞ」
春日は真っ赤な顔をして、髪を整え始める。
「それと、教授は呼び出せ。あの建物の中で話を聞くのはやめといたほうがいいだろ」
「呼び出すんですか…」
「守衛所に行って頼んだら、呼び出してくれるさ」
「分かりました。行ってきます」
春日はふと立ち止まり、
「さくらさんはいいんですか?」
「結果だけ教えてくれ」
「何、嬉しそうにしてんだ。それ、何か分かるか?」
「伊田かな…人の名前ですかね」
「多分な」
「グリセリン…あと…汚い字だな…」
春日は難しい顔をしながら、指で空中に字を書いてみる。さくらはそんな春日の様子を楽しそうに見ている。
「あ、わかった。硝酸と硫酸ですね、多分。グリセリンに硝酸と硫酸、ニトロの原料ですよ」
「そうなんだ。さすが東大出身」
「やめてくださいよ」
「で、最初の『伊田』は?」
「さあ、それは分かりません」
「人の名前かもな。さっきの教授にでも聞いて来い」
「草刈ツヨシさんじゃなくて、教授にですか」
「そうだ。あのオタッピーは胡散臭いから、やめとけ。教授の方は悪いことが出来ない人だ」
「じゃ、行ってきます」
「おい、待て」
「何ですか?」
「頭くしゃくしゃだぞ」
春日は真っ赤な顔をして、髪を整え始める。
「それと、教授は呼び出せ。あの建物の中で話を聞くのはやめといたほうがいいだろ」
「呼び出すんですか…」
「守衛所に行って頼んだら、呼び出してくれるさ」
「分かりました。行ってきます」
春日はふと立ち止まり、
「さくらさんはいいんですか?」
「結果だけ教えてくれ」
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